水星の魔女雑感:結局何だったん?

最初に

基本的には物語重視のタイプなので、最終的には期待外れでしたね。という感想にはなってしまう。まぁ、それだけで終わってしまうのもどうかと思うので、ちゃんと思うことを言語化してみよう。

多分、SNSでの好評と自分の感覚とで激しく齟齬が発生してしまう一番の要因としては、感情移入できるキャラクターが皆無だったからに尽きる。いやいや、そもそもガンダムシリーズに感情移入できるキャラとか居らんやろ。と言ってしまえばそれまでなんでしょうけど。

そりゃいわゆるガンダムシリーズとして見れば、キャラクターへの感情移入とかどうでもいいんでしょうけど、こちらは学園アニメとして見ているわけでね。いや、ガンダムシリーズとして見たら(以下略)

根本の部分で言えば、尺不足のくせに詰め込みすぎってところになるんでしょうけど、学園アニメとしては個々のキャラクターに対する掘り下げ描写があまりに不足してて、何でそんな風になっちゃうのかが全くわからねぇわけですわ。

なんでみんなカリカリして怒ってんの?ちょっと落ち着いてトマトでも食えよ。

まぁ、大人サイドだけでもプロスペラ母ちゃんを始め、ダブスタクソ親父に企業3社それぞれの思惑があるのに、それぞれの子供達にクラスメイトにも見せ場とか、そりゃ収まるわけがない。そこに地球サイドとかも混ざるんでしょ。無理。キャラの掘り下げとか無理。

こういう良くも悪くもごちゃついてる作品って、設定を見直したり再視聴を繰り返したりすれば、ああ!そういう事か!みたいな気づきがあるので、本当は周回するのが作品を語る責務な気がするんですが、水星の魔女に関してはそのモチベーションが出てこないんですわ。

理由1:本筋がわからない

結局のところ、水星の魔女ってどういうお話なの?という事が自分の中でふわっとしてるので、見返してもふわっとしたまま終わりそうなのよね。

理由2:見返したいシーンがない

水星の魔女のモビルスーツデザインは人気らしいんですが、テンション上がる名バトルみたいなものが無いんですわ。

これに関しては、基本的に戦闘シーンは優勢な側が優勢なまま終わるうえに、だいたい高質量のビーム攻撃連発で戦闘が終わるという、モビルスーツが違うだけで同じような戦闘ばっかりやってね?という印象が強いのよね。

決闘と戦闘の絵が同じじゃね?と思う。

理由3:粗探ししちゃいそう

お前の問題やんけ!

いや、それはその通りなのですが、俺の中で水星の魔女はプロローグがピークで、そこから基本的に下降トレンドで最終回で限界突破した状況なのですよ。マジで。

特に最終回の怒涛の歴代ガンダムのオマージュがね。

いや、別にオマージュは好きですよ。問題は水星の魔女ならではのシーン無しにオマージュ連発されても、何なんこれ?としか思えないところで。

正直、スレッタ結婚式エンドの方が喜んだ人、多いのでは?

総評としては

「SNSで毎週バズる事に、ある意味特化した作品」って事でいいんじゃ無いでしょうか?リアルタイムにみんなとわちゃわちゃ盛り上がる楽しみの方が、作品そのものの面白さを上回ってるイメージですね。例えば10年後に薦められたり語られたりしなさそうな感じですよね。

まぁ、設定とか世界観はめちゃくちゃ余白だらけなので、ガンダムエースとかで外伝なりなんなりでやたらと擦られそうな気がする。

あくまで学園ものとして考えたとき、やっぱり致命的に欠けてた要素が担任ポジション的な大人の存在だと思うのですよ。各学生キャラの思いを、もうちょい分かりやすい形で言語化してくれる大人が一人いるだけで、もうちょい視聴者に分かりやすい話の筋が見えてきたんじゃないかなー。と思っております。

書いてて思ったけど、歴代ガンダムで艦長ポジションが居ないのを想像したら、めっちゃヤバいな。

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